症状からみた病気
口・喉
口の渇き
糖尿病、シェーグレン症候群
喉のつかえ・ヒリヒリ感
咳・たん
COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺結核
咳・たん・のどの痛み・熱
インフルエンザ・風邪(インフルエンザ予防接種)
頭部
頭痛
片頭痛
- ■頭の片側におきる発作的な頭痛。胸のまわりの血管が拡張するために起こると言われているが、原因は不明。
- ■10才~30才代に発症することが多い。
- ■視野が狭くなる・目のチカチカなどの前兆があることが多い。
- ■頭痛を誘発するもの:チョコレート、ワイン、コーヒー、ストレスなど。
耳
耳鳴り
耳の病気、ストレス、全身的疾患(動脈硬化、糖尿病・高血圧)
腸・膵臓(消化器)
吐き気・嘔吐・腹痛
虫垂炎(盲腸炎)、胆石症、急性膵炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
胆石症
脂肪のとり過ぎで、コレステロール胆石が増えています。中年以降の太った人に多い傾向があります。
- ■症状
- ①腹部の激しい痛み(症痛発作)
- ②黄色い液を吐く
- ③白い便が出る
- ④発熱を伴う場合は、胆のうや胆管に感染症を合併している。
胆石が胆道をふさぐと、肝臓内に胆汁が溜まり、胆汁の成分が血中に流出し、黄疸を起こす。こうなると、肝臓の機能も次第に悪くなり、治療が困難になる。
急性膵炎
膵臓の分泌する消化酵素によって、膵臓自体がが消化されてしまう病気。重症化し易く、死亡率も高い。
- ■原因
- 胆石症とアルコールの過剰摂取が2大原因。
- ■症状
- ①突然の上腹部痛。吐き気、嘔吐を伴うこともある。
- ②重症になると、ショックを起こし、心不全、呼吸不全、腎不全に至ることがある。
- ■経過と予後
- 早期に適切な治療を行えば、多くの場合は治癒する。ショックを起こした重症例では、死亡率は50%~80%
下痢・便秘
過敏性腸症候群(IBS)、潰瘍性大腸炎、膵炎
むくみ・排尿異常
心臓疾患、腎臓疾患、膀胱炎
膀胱炎
細菌感染によって膀胱に炎症を起こした状態を言う。急性膀胱炎は一般的に20才以上の女性に起こり易い。
- ■原因
- 長時間尿意をがまんしている、疲労、月経
- ■症状
- ①排尿痛
- ②尿が近くなる(頻尿)
- ③尿が濁る
腹部
だるさ
貧血、甲状腺機能低下、自律神経失調症、肝臓疾患
肝臓疾患
急性肝炎
主にウィルスが原因で起こる急性の疾病。
- ■症状
- 全身倦怠感、全身脱力感、悪心、嘔吐、発熱、意識障害が現れたら劇症肝炎の恐れがあるため、一刻も早い治療が必要。
慢性肝炎
6ヵ月以上にわたって肝臓の疾患が持続したものを言う。
主にウィルス性肝炎が慢性化したものであるが、アルコールや薬剤による肝障害から慢性肝炎に移行するものもある。
- ■症状
- 身倦怠感、悪心、嘔吐、食欲不振、体重減少、自覚症状の無い場合もある。
肝硬変
慢性肝炎が進行し、悪化したものを肝硬変と言う。
肝細胞の壊死や線維化により、回復不能なダメージを伴う。肝硬変は生命の危険が高い病気と言える。
アルコール性肝障害
大量のアルコールを長期にわたって飲み続けたことが原因で起こる。肝障害の程度により、アルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変に分類される。
【予後】禁酒するか、しないかによって随分異なる。お酒を止めれば、ウィルス性肝臓病よりも治りは良い。
脂肪肝
肝臓に脂肪(主に中性脂肪)がたまり、大きく腫れた状態。
- ■症状
- 肥満、過食、糖尿病、アルコールの過剰摂取など。
胸周り
胸痛
狭心症、気胸、逆流性食道炎
動悸・息切れ
心臓疾患、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、気胸、自律神経失調症、貧血、高血圧
胸焼け・ゲップ
慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌、逆流性食道炎
手・足
手足の関節の痛み、腫れ
痛風、慢性関節リウマチ
高尿酸血症/痛風
体内で尿酸が作られ過ぎたり、尿酸の排泄が障害されて血中の尿酸が増えた状態を高尿酸血症と言う。
更に増えると尿酸が結晶として析出し、関節や腎臓に沈着する→これが痛風。
痛風が進行すると、関節痛、尿路結石、腎障害が現れる。高血圧、高脂血症、糖尿病を合併する人は、脳血管障害、心臓病のリスクが高くなります。早期に医療機関を受診して、血中の尿酸値をコントロールすることが必要です。
- ■原因
- 過食、アルコールや果物類の過剰摂取、ストレス、過度の運動
- ■症状
- ①痛風発作・・・アルコール、ストレスなどが引き金となる
- ②痛風結節・・・特に足の親指の関節